転職活動に必須!「自己分析」のやり方5つの重要ポイント

転職

新型コロナウイルスの影響によって、働き方やライフスタイルに大きな変化がもたらせれました。

自分にとって大切なものを見つめなおすきっかけとなった人も多いのでしょうか。

現在、転職活動中、転職を考えているという方もいらっしゃるかと思います。

転職活動を行う上で、自分の「軸」を認識することは重要です。

「自己分析」のやり方を知り、就職活動に活かす為の5つのポイントを今回はご紹介します。

緊急事態制限や蔓延措置が解除され、落ち着きを取り戻しつつある状況で、就職活動に関する講義を連日依頼頂いております。

転職希望者向けの転職ノウハウセミナーにて登壇している内容の中で、特に伝えたいことの一つが「自己分析」についてです。

「自己分析」は、こんな人におススメ!

  • 本当にやりたいことがわからない
  • 自分の天職が何かを知りたい
  • 履歴書の自己PRの記入に困っている

「自己分析」から得た内容は、エントリーシートや面接に直接使用できます。

自分の軸を知り、仕事に対する価値観を選び取り、自己分析の結果を転職活動へどう活かしましょう!

自己分析のメリット|自分の強みを知り、就活準備に効果的!

自分の適性とは?
自分の強みや特徴はなに?
個性や能力を活かせる職種とは?

あなたは自信を持って、この問に答えることはできますか?

好き嫌い、思い込み、今までの経験のみから結論をだしていませんか?

「好きな仕事」=「得意な仕事」とは限りません。

自分自身の可能性を広げ、納得のいく転職を実現するために、自己分析は有効な手段です。

自己分析によって、これまで目を向けていなかった仕事が選択肢となることもあります。

自己分析をすることで、履歴書や職務経歴書、エントリーシートなど応募書類をスムーズに書くことができます。

その為、自己分析は、応募書類作成の為だけと思われるかもしれませんが、それは違います。

自己分析により、志望企業の選び方や希望職種に今までと違った選択肢が出てきます。

就職活動・転職活動をする上で自己分析は欠かせません。

無事に内定を頂き、入社した後、仕事で辛い事に遭遇した場合も、自ら希望を持って選んだ会社という本質に立ち戻ることができます。

仕事へのモチベーションを保つためにも、自己分析を行い自分自身と向き合うことが重要なのです。

就職活動で自己分析が必要な理由

“アピールポイント”を見つけてライバルに勝つ!

採用担当者は求職者の仕事への意欲や技術、人間性を厳しい目でチェックします。

選考するうえで、他のライバルより自分が勝っている部分をアピールし、内定を掴むためには、その会社にとって、いかに自分が活躍できる人材であるかを伝えなければなりません。

面接官の心に刺さる自己PRをするには、自分の強みを知り、オリジナリティがある表現が必要です。

その為に、まず自己分析が重要なのです。

最適な就職先を見つけたい!

転職活動をする際に、希望職種や興味がある業界をピックアップしますよね。

この抽出ですが、どのような基準で行っていますか?

「なんとなく・・・」という方はいませんか?

私は、かつては「なんとなく、向いてそうだから」とぼんやりした理由で応募先を選択していました。

自分が本当に活躍できる仕事を理解した上で、希望職種や希望業界を抽出できている人は、意外と少ないのが実情です。

「なんとなく」希望を決めると、面接での志望動機が弱くなったり、入社後にこんなつもりじゃなかったと後悔する可能性があります。

自己分析をすることで、視野に入れていなかった分野が、本当は自分に向いている、能力をより活かせると気づくこともあります。

希望職種を決め込む前に、自分自身と向き合い、適性を調べましょう。

転職目的を明確にする

今、この記事を読んで下さっているあなたは、なぜ転職したいと考えていらっしゃいますか?

  • ご自身のキャリアアップのための転職?
  • 異なる業種にチャレンジしてみたい?
  • 待遇の良い企業に勤めたい?

その転職目的は、今勤めている会社、今の働き方で希望を達成することはできませんか?

「転職」すると、あなたの現在のキャリアがリセットされることになる為、慎重に考えなければなりません。

特に35歳を超えてからの転職活動となると、採用側も慎重になりますので、簡単に転職先が決まらないというリスクも考えられます。

また、非正規雇用から正社員に働き方をシフトしたいという方は、正社員のメリットだけでなくデメリットも理解しておく必要があります。

転職が必要!なぜなら・・・」としっかり答えられる方は、積極的に転職活動に動き出しましょう。

転職時の自己分析のやり方5つの重要ポイント

自己分析には、様々な手法があります。

ネット上で気軽に試せる自己分析のやり方としては、「適性診断」や「職業診断」がおすすめです。

質問に答えていくことで、数分で簡単にご自分自身の適性を知ることができます。

様々な求人サイトが無料で提供しています。

キャリアアドバイザーキャリアコンサルタントに相談するのも良い方法です。

私が普段登壇しているような公共施設での無料セミナーに参加する方法もあります。

必ず、この方法をすべきという決まりはないので、興味のある方法を試しましょう。

今回、ご紹介する自己分析のやり方は、ご自宅で自分に問いかける一人でできる方法です。

自己分析のポイント①:5STEPで自己分析する

【STEP1】「転職して実現したいことは何ですか?」

まずは転職をしようと思ったきっかけを振り返ります。

「転職を通じて、どんな自分になりたいのか」と自問自答します。

  • 自分が目指したいキャリアとは?
  • 実現するために、どんな仕事を選ぶべきか?
  • どんな企業に入るべきか?

「なぜ?なぜ?」と深堀することで、自分の転職の軸がより明確になることでしょう。

例えば、下記のように自分に問いかけます。

Q:「なぜ転職したいのか?」
A:「資格を活かした仕事がしたい」

→ なぜ資格を活かしたいのか?
→ 仕事量に対して、どの程度の割合で資格を活用したいのか?
→ 資格を活かすことにより、どれぐらい成果を出したいのか?

Q:「どんな仕事をしたいのか?」
A:「不動産業の営業事務がしたい」

→ なぜ不動産業の営業事務をしたいのか?
→ 不動産業の他の職種には興味がないのか?
→ 他業界の営業事務ではだめなのか?

【STEP2】性格分析をする

「性格」といっても、仕事面においての姿勢や考え方について分析します。

  • やりがいを感じるのは、どんな時?
  • 辛いと感じるのはどんな時?
  • 周りの人からどんな人だと言われる?
  • 論理的思考 or 感覚的思考
  • 頼られるタイプ or 頼るタイプか
  • 挑戦的 or 慎重派
  • 感情的 or 冷静

【STEP3】キャリアの棚卸しをする

社会人になってから今までのキャリアについて振り返りましょう。

役職や立場、どんな仕事に取り組んできたか書き出します。

また、成功体験・失敗体験についても振り返ることが大切です。

成功するために、努力した事や、苦手な事をどのように克服したのかなど、自分の行動について具体的に思い出し、書き出します。

  • 3ヶ月前、半年前、1年前、2年前、3年前…と時系列で携わった業務を書き出す。
  • 印象に残っている仕事について具体的なエピソードを思い出しましょう。
  • 大きなことでも小さなことでも構いません。
  • その仕事をする上で、どのように考え、どのような努力をしたのか書き出す。
  • その仕事をする上で発揮したスキル能力を書き出す。

【STEP4】興味・関心について振り返る

これまでと異なる業界・職種を目指す方は、過去の仕事では発揮出来ていなかったスキルや能力を活かせる可能性もあります。

下記が一例です。

  • 知識 … 節約、家事、資産運用、防災
  • スキル資格 … 英語、プログラミング、簿記、船舶免許
  • 人脈 … 海外で活躍する知人、専門家、研究者
  • 経験 … バックパッカー世界一周旅行をした、起業をした、ボランティアに参加した

【STEP5】自分の強みを言語化する

STEP1から4までで自分の関心や傾向を棚卸ししました。

これを元に、具体的なエピソードも交えて強みを言語化しましょう。

  • 自分の強みや特徴をひとことで言うと …「     ?     」
  • それを象徴する具体的なエピソードは …「     ?    」
  • そこから得られた学びや成果は … 「    ?     」
自己分析結果は何度も読み返してみましょう。自己分析ができたら、そこで終わりではありません。
自己分析を実施した後も、繰り返し結果を読み返すことで、冷静・客観的に内容、自分自身を見つめることができます。

自己分析のポイント②:マッチングミスを回避しよう!

マッチングミス:企業側と求職者のニーズのすれちがい

書類選考、複数回の面接審査を経ても、マッチングミスは起こりうることです。

しかし、自己分析を事前に行なっていれば、自分の軸が定まり、面接の段階でマッチングしないことに気付くはずです。

しっかり自己分析した上で作成したエントリーシート、自己PR、動機は、企業側も自社とのマッチングを見極めるための判断材料になります。

自己分析を行い、入社後の「マッチングミス」を、未然に防ぐ努力をしましょう。

そして、長く働ける、自分に最適な企業をきっと見つけ出せるはずです。

自己分析のポイント③:自分の3つの軸を知る

仕事に対する自分の希望を「3つの軸」で掘り下げてみましょう。

  • 仕事軸=希望する仕事とは?
  • 条件軸=希望する条件とは?
  • 環境軸=希望する職場環境とは?

「自分の軸」を知ることで企業選びの目線がクリアに!

自己分析後、まずは、業界や職種にこだわらず、幅広い視野で応募先を検索しましょう。

自分の軸が分かっていると、求人が探しやすくなり、選択肢が広がります。

自分の価値観の優先度も把握していると、一部が合致しない企業でも妥協できる点が分かるはずです。

また、希望の条件や仕事へのこだわりが明確であれば、ハローワークやキャリアアドバイザーに相談する際、自分に適した転職先を紹介してもらいやすくなります。

3つの軸を元に、下記の「 」を埋めて、自己PR分を作ってみましょう。

仕事における私の強みは、「 」です。
「 」に配属された時は、「 」しました。
「 」をすることで「 」を学びました。
「 」後も、「 」を実践し、「 」しました。
私は、「 」することができます。

応募する企業のホームページで企業調べをしっかり行った上で、企業に貢献できる自分の強みをOPRすると効果的です。

MUST、CAN、WANTで書き出す!

さらに次の3つの視点で、思いつくことを書き出します。

  • MUST=すべきこと
  • CAN =できること
  • WANT=したいこと

CANとWANTで、書き出したものは異なる場合が多いと思います。

WANT=したいことだけにこだわり就職先を探すとなかなか決まらないかもしれません。

CANを元に就職先を探し方が、余裕をもって仕事ができるかもしれません。

就職先で貢献出来そうな役割を見出すことができるでしょう。

しかし、MUST=すべきこと、CAN=できることのみ考慮すると「やりたい仕事じゃなかった」と入社後に後悔することが考えられます。

MUST、CAN、WANTを書き出し、それぞれの項目の中で優先順位をつけます。

自分が納得できるように調整をつけていきます。

また、転職するしないに関わらず、CAN=できることを増やし、WANT=したいことに繋げていく努力することをお勧めします。

常に向上心を持って働いていると、自然と周囲からの評価が上がっていくことでしょう。

「転職理由」「志望動機」「自己PR」で活用!

面接でよく聞かれる、必ず聞かれる質問として、「転職理由」「志望動機」「自己PR」があります。

この3つがしっかりしていれば、内定に繋がりやすくなります。

志望動機や転職理由には、仕事軸で選んだ項目が使えますね。

具体的な「やりがいや喜びを感じたエピソード」を掘り下げ、どんな結果を出したのか、周りの反応はどうだったのかまで伝えると、説得力が増します。

今までの仕事で培ったスキルを活かせることを伝えましょう。

自己PRは、仕事軸を掘り下げて整理した事柄の中から、強みとして活かせそうなものを探します。

面接担当者が聞き飽きたようなことではなくオリジナリティがある表現を心がけましょう。

自分の強みをその企業でどのように活かせるかを示してみましょう。

自分の価値観と相違が無いかも確認し、入社後に働き方のギャップが出ないようにします。

内定を受けるかどうかを決める判断軸に!

内定を受けて後悔しないか迷ったときにも、自己分析を行っておけば、冷静に判断することができます。

面接で採否を決めるのは企業側ですが、実際に入社するかどうか決めるか求職者です。

選ぶ権利を無駄にせず、最適な転職先を選びましょう。

自己分析のポイント④:一貫性がある自己PRを作ろう!

「熱心に就職活動をしているのに、面接が上手くいかない。一向に決まらない」という人こそ、自己分析が不可欠です。

履歴書やエントリーシートの出来が良くても、面接の質問に対する答え方に一貫性が無い、信ぴょう性が低いと感じられている場合は内定が遠のきます。

本屋さんに行くと、様々な自己PRのマニュアル本があり、素晴らしい自己PR例や志望動機の分例があります。

キーワードや表現を借りてくるのは有りですが、文章そのまま使うと失敗が予想されます。

自己PR例は、誰かが作った文章で、あなた自身の自己PRや動機ではないからです。

面接官を納得させるには、やはり自分の経験に基づいた、自分の本当の価値観、本当の能力を表現すべきです。

履歴書・エントリーシートの内容と、面接時の会話の内容がバラバラ。これでは、時間を割いて面接している採用担当者にも失礼なので、今すぐ見直ししましょう。

面接官の信用を得ることが一番の早道です。

自己分析を行う → 結果に基づき応募書類の作成 → 応募書類に基づき面接の質疑応答に臨む
意見に一貫性を持たせることができれば、面接で想定外の質問を受けたとしても、落ち着いて回答できますね!

自己分析のポイント⑤:自己分析の注意点

注意点①:短所は短所で終わらせない

自己分析をすることで、自分の短所も見えてくることでしょう。

短所は、短所として片づけず、長所に捉え方を変える工夫をします。

短所を長所に言い換えることができれば、面接などでの好印象となります。

短所を言い換えてプラスにつなげていくことで、自分に対する劣等感をなくし、向いている仕事の可能性を広げるきっかけになることでしょう。

注意点②:アピールポイントの表現を数パターン準備する

自己分析で見つけた自分の強みをアピールする際、いくつか表現パターンを考えておきましょう。

他のライバル達が同じキーワードの強みをアピールした場合、面接官に似たり寄ったりと感じさせないよう異なる言い方を考えておくとよいですね。

例)
コミュニケーション能力があります
→ 伝達力・傾聴力があります
言葉を知っている、印象に残る表現ができる、となれば、面接担当者に強い印象を与え、心に響くのではないでしょうか。
面接で臨機応変な回答を求められるシーンでも、使える技術です。

自己分析が難しい…という人はどうすればいい?

自己分析が大切ということはわかったけど、実際自分でやろうとすると難しいと感じる人もいるでしょう。

仕事軸に関して、把握が不十分な人が多い傾向にあり、転職活動をする場合は、自己分析が必須と思われます。

スムーズに自己分析ができないとお悩みの方は、ハローワークで行っている職業訓練セミナーに参加してみてはいかがでしょうか。

無料で講師に相談しながら、客観的に自分の今の状況を把握することができます。

まとめ

今回は、転職活動のために自己分析を行う5つの重要点をご紹介しました。

ぜひ、ご自身の自己分析に役立ててみてください。

仕事に対する価値観は、年齢や環境に応じて変化していきます。

転職活動が長引けば、優先順位が変わったという状況も出てくることでしょう。

その時は、自己分析を振り返り、改めて自己分析してみると良いでしょう。

下記は自己分析用のチェックシートです。ぜひご活用下さい。

<職歴>
どんな職種を経験してきたか?
どんな業務や課題を担当してきたか?
仕事で喜びや感動を覚えた瞬間はどんな時か?
<スキル>
前職で身につけた技術は?
パソコンやプログラミングのスキルはどの程度か?
最も自信がある仕事の分野は?
<経験>
海外出張や転勤は?
執筆・表彰された経験は?
企業経験を通して克服できたことはあるか?
<その他>
大切にしていること、こだわりとは?
仕事を通して成長した具体的なエピソードは?
トップセールスなどの実績、社内や営業所で一番になったことはあるか?
30分間話して聞かせられる話題は?
あなたにしかできない事は?
周りの人がしたことのないような経験は?
周囲の人にはない人脈があるか?
前の会社であなたがした事で喜ばれたことは?
上司や同僚からどのようにほめられたことは?

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