転職活動に必須!相手に「伝わる」コミュニケーション

転職

就職試験は、主に応募書類による書類審査と面接で行われます。

面接で最も重要視されるのは、「コミュニケーション力」です。

相手に伝わるように、わかりやすく簡潔な話し方ができているかがポイントです。

あなたは「伝える」ではなく、「伝わる」話し方ができていますか?

今回は面接対策に使える、相手に「伝わる」コミュニケーションスキルをご紹介します。

伝わる話し方3つのコツ

相手に伝わるコミュニケーションとは、相手目線を意識し、話の内容のイメージができる様に話すことです。

伝えたいことを「伝える」ではなく「伝わる」話し方を身に付けましょう。

  • 相手が「知らない事、初めて聞くこと」と伝えると意識し、わかりやすさを心がける
  • 話をしている時の自分の「態度」も意識する
  • 会話中の、相手の表情や態度に気を配る

コミュニケーションをとる時、話し手は、簡潔さわかりやすさを心がけます。

初めて話を聞く内容でも、相手が理解できるように話し方に気をつけましょう。

話している人に対して、聞き手は注目しています。笑顔、姿勢、態度にも意識します。

人に気遣いができる、丁寧なコミュニケーションは、良い人間関係を築きます。

そして、相手目線で話をすることが重要です。

自分が話しているときに、相手はどのような表情ですか?

興味を持って聞いてくれていますか?

もしも退屈そうだったり、不快に感じていそうな時は、問いかけたり、話し方に変化をつけます。

自分の話し方の傾向や癖を振り返ろう

相手に何かを伝えようとする時、相手を不快にさせず心地よく聞いてもらえるよう気をつける必要があります。

あなたには、下記のような話し方の傾向で当てはまるものはありませんか?

  • 声が小さい … 自信なく、相手からよく聞き返されてしまう
  • 早口 … 緊張したり、高揚すると、抑揚なく話してしまう
  • 尻すぼみ … 語尾が小さくなってしまう
  • 口癖 … 「えっと、あの」など口癖が出る
  • 友達言葉 … 文章で話せず、友達言葉になってしまう
  • カタカナ語 … 専用用語を多用する

どれも、人を不快にさせたり、失礼にあたる話し方です。

このような口調の場合は、治す努力をしましょう。

このような話し方の特徴は、自分では気づきにくいですが、面接時にも出てしまいます。

話し方の癖はそれぞれ対策法があるので、心当たりがある人は要チェックです!

対策:声が小さい

母音「あ、い、う、え、お」を意識して、口を大きく開いて話します。

マスクをして話す毎日の為、口元は相手に見えないので、大げさぐらいに口を大きく動かすことがお勧めです。

リフトアップにも効果的です。

姿勢を正し、お中から声を出すよう意識しましょう。

対策:早口

相手とアイコンタクトをとり、反応を見ながら話すようにします。

話す文章の、句読点を意識しながら、間を作ると良いでしょう。

早口と指摘される人は、自分では、ゆっくり過ぎるかなと感じるぐらいの感覚がちょうどよいテンポです。

対策:尻すぼみ

最後まで言い切るよう意識します。

「~と思います!」「~です!」と最後まで文章を伝えきるよう心がけます。

話しながら自信が無くなっていき、段々と声が小さくなってしまったり、言い切れないという経験はありませんか?

目上の人相手に話していると、ついつい尻すぼみになりがちですので気を付けましょう。

対策:友達言葉

主語、述語を意識し、整った文になっているか注意しましょう。

会社の上司や目上の人、面接の場では、和やかな雰囲気で自分の思っていることが伝えられると嬉しいですね。

しかし円滑なコミュニケーションをとることと、友達感覚でフランクに話すことは異なります。

例えば、質問に対して「単語」のみで答えるのは、失礼に当たります。

対策:口癖

話す前に、ついつい「えーっと」、「あのー」、「はい」など、無意識に口癖が出てしまう経験はありませんか?

自分で気づいてなくても、相手には耳障りになっているかもしれません。

話す時は、余計な言葉や癖が出るぐらいなら、沈黙の方が良いです。

伝えたい事を話す時以外は、口を閉じておくよう意識しましょう。

対策:専門用語

カタカナ語を多用する場合は、相手も知っている一般的な言葉かどうか考えてから話すようにしましょう。

専門用語やカタカナ語を多用し、相手が知らなかった場合は、不快に思うかもしれません。

私の以前の職場でも、上司が部下に対して、「わけわからんカタカナばっかり使うな!」と怒鳴っている場面を見ました。

面接の場でも、専門用語を羅列すると、伝わらない=伝達力無しと捉えられる危険があるので、使い過ぎに注意しましょう。

話し方の代表的な6つの癖を意識しながら、1分程度の自己PRをする練習をしてみましょう。実際にスマートフォンで録音すると、話し方の特徴を発見しやすく改善につながります!

相手目線を意識できていますか?

話し方のコツ、3つ目のポイントである「聞き手の反応への意識」はいかがでしょうか。

あなたは、常に相手の目線を意識して話が出来ていますか?

下記に該当するかチェックしましょう。

  1. 聞き手の目を見て、アイコンタクトをとって話す
  2. 「今、お話して大丈夫ですか?」と、話し始める前に相手の都合を確認する
  3. 伝えたい事、話す内容を整理してから、話し始める
  4. 自分ばかり一方的に話さないよう気をつけている
  5. あいづち、質問など、相手の反応を確認している
  6. 話し終えた後の聞き手の反応を確認している

あなたはいくつ当てはまりましたか?

全て〇だった人は、相手目線をしっかり確認できています。

自分が話す時は、相手の貴重な時間をもらっていることを認識しましょう。

そして、聞き手に話の内容が伝わっているか、どのような印象を持たれているかを確認しながら話します。

対面の時だけではなく、電話応対の時も、同様の注意が必要です。

初対面の人と話す時は第一印象が重要

初めて会う人と話す時は、話し方や話す内容よりも見た目、第一印象が重要です。

あなたは「メラビアンの法則」はご存じでしょうか?

第一印象で、3つの情報がある場合、どの情報で印象づくか100%で割合を出したものです。

(視覚情報)見た目・表情・しぐさなど … 55%
(聴覚情報)声の大きさ・口調・トーンなど … 38%
(言語情報)言葉遣い・話の内容・敬語など … 7%

第一印象は、出会って数秒で決まると言われています。

上記3つに矛盾が生じた場合、割合の高い方が優先されて印象がつきます。

その為、話す内容や話し方だけでなく、表情やしぐさについて好感が持たれるよう心がけましょう。

話す内容の組立て3つのコツ

件名・聞き手・内容を明確に決めておけば、簡潔にわかりやすく伝えることができます。

  • 件名(何について話す)
    例)「〇〇のお詫び」「〇〇の感想」
  • 聞き手( 誰に対して話す)
    例)上司、初対面の顧客
  • 内容(結論→理由)
    例)事実、気持ち

わかりやすく話すための3つの手法

PREP法

結論を先に伝え、その理由や裏付けとなる根拠を説明する方法です。

具体的なエビソードなど事例を紹介し、最後に結論を再度伝えます。

話す順序

  1. ポイント
  2. 理由
  3. 事例
  4. ポイント

ホールパート法

話の概要や全体像を先に伝える方法です。

続いて、詳細な説明、最後に話の概要を再度伝えます。

話す順序

  1. 全体
  2. 部分
  3. 全体

時系列法

時間の流れに沿って話をする方法です。

話す内容の過程がわかりやすく、話のイメージがわきやすいです。

家庭や経過の説明に最適です。

話す順序

  1. 過去
  2. 現在
  3. 未来
どの手法を取り入れるかは、シチュエーションによって使い分けます。
「〇〇には、3つの理由があります」など、具体的に数字を盛り込むと論理的になり説得力が増します。

話す時の注意点

面接の場などで、注意して頂きたいことがあります。

話す内容の完璧な「原稿」を作るのは止めてください。

一字一句間違わないよう完全に言い切るではなく、「キーワード」を意識して話します。

相手の目を見て、相手の反応を見ながら話しましょう。

面接では、話の内容以上に「コミュニケーション」が取れるかどうかを判断されています。

一方的に伝えるのではなく、伝わる話し方が重要です。

PREP法で話す練習をしてみよう

会社、家庭、テレビドラマで

「で、結論は?」

「結論から話してよ」

と言ってるシーンを見かけませんか?

特にビジネスでは、結論を先に、後から理由を伝えるのが一般的です。

つまりPREP法を使えば、効果的ですね。

では、このPREP法で面接の自己PRを話す練習をしてみましょう。

  • 「P」oint【要点、結論】
    例)私の特技は、〇〇です。
    例)一番大切にしていることは、〇〇です
  • 「R」eason【理由、根拠】
    例)なぜなら、〇〇だからです。
    例)その理由は、〇〇です。
  • 「E」xample【事例】
    例)この強みは、〇〇の経験から身に付きました。
    例)〇〇のデータから証明されています。
  • 「P]oint【結論】
    例)以上のことから、〇〇の重要性を認識しました。

上記のように「P」「R」「E」「P」に当てはめて、話を組み立てていきましょう。

コミュニケーション3つのタイプを分析

コミュニケーションタイプには主に3つあると言われています。

あなたは、どのタイプでしょうか?

攻撃的コミュニケーションタイプ=怒りキャラ

自分の影響を及ぼそうとして、他人を傷つけます。

パワハラ上司やジャイアンが代表例。このタイプの人は、「個人の境界」も尊重しません。

例)人前で大声で叱責する
例)ジャイアンがのび太君のおもちゃを無理やり取り上げる

受身的コミュニケーションタイプ(弱気キャラ)

人に傷つけられたり、不当な扱いを受けることを受け入れます。

常に我慢して、他人に影響を及ぼすことはしません。

心を病んでしまう人や、のび太くんが代表例。

例)自分に非が無い事で責められても、何も言えずに我慢してしまう
例)ジャイアンにおもちゃを取られても、怖くてひるんでしまう

アサーティブタイプ

相手のことも自分のことも大切に考えて話します。

事実や相手の事を話した後で、自分の意見や感情を話し、解決策を提案するタイプです。

しずかちゃんが代表例ですね。

例)ジャイアンに対して、おもちゃはのび太のモノであるという事実、無理やり取るのは可哀そうだと意見、のび太が遊んだ後に借りるのはどうかと提案を順番に伝える

コミュニケーションタイプを説明をする時に、ドラえもんの登場人物がよく例となります。

ジャイアンは、誰に対しても怒りキャラで、人の意見をあまり聞きません。

のび太君はいつもジャイアンに泣かされていますが、自分の意見をうまく伝えことができない弱気キャラ。

ドラえもんがいなければ、どうなるのかと心配になってしまいます。

一番良いのは、アサーティブタイプのしずかちゃんや出木杉君です。

正しい事や相手の言動について冷静に話し、その後に自分の意見を伝えています。

「〇〇したらどうかしら?」と中立の立場で、打開策を提案しているシーンも出てきますね。

では、スネ夫君はどうでしょうか?

代表的な3タイプではなく、作為的コミュニケーションタイプ(いやみキャラ)です。

本心を表に出さず、表に出ない回りくどいやり方で相手を責めます。

人を操り、自分の望む状況に持っていこうといます。ずる賢いですね。

あなたは、どのタイプでしたか?

自分のコミュニケーションタイプを知り、コミュニケーションの改善を目指しましょう。

アサーティブコミュニケーションで円滑な人間関係を築こう
「アサーション」という言葉は聞いたことありますか? アサーションとは、相手を尊重しながら、言いたいことをしっかり伝えることができるコミュニケーション方法の一つです。 人間関係に悩む人の為に、心理療法として取り入れられたり、職場のビジネスマナ...
いきなり性格を一変することはできませんが、少しずつ行動を変える努力をすることで、変わっていきます。一番良いのは、もちろん「アサーティブ」です。

まとめ

今回は、相手に伝わる話し方のコツについて、ご紹介しました。

  • 伝える時は、具体的事例や根拠を示し、簡潔に話す
  • 聞き手に伝わっているか反応を見ながら話しをする
  • 結論と理由を分けて、話す内容を明確に分けて組み立てる
  • アイコンタクト、姿勢など非言語的コミュニケーションも心を配る
  • アサーティブなコミュニケーションスキルを習得する

コミュニケーションについて、学んだ事を活かし、わかりやすい話し方が自然にできるよう努力しましょう。

コミュニケーションは、日常生活で使えなければ意味がありません。

普段から意識し、伝える練習をすることで、面接の時に自然とスムーズな話し方ができることでしょう。

 

コメント