新卒や転職で入社が決まると、入社後にまず新入社員がしなければならないことは自己紹介です。
新入社員は、様々なシーンで一言挨拶を求められます。
正社員として入社する場合は、自己紹介する機会に備えて準備する方が多いと思いますが、パートやアルバイトとして働く場合にも自己紹介が必要なケースがあります。
新入社員の会社生活や立場は、はじめの挨拶で始まります。
第一印象を決める自己紹介は、その後の職場環境に大きな影響を与える可能性があるので、話す内容をあらかじめ準備しておくことをおすすめします。
今回は、新入社員の挨拶・自己紹介での注意点や文例をご紹介します!
基本的のテンプレートを参考に、自分の言葉で話せるよう準備してみましょう。
1.新入社員が自己紹介を求められる主なシーン
- 入社式
- 配属先
- 歓迎会
他にも、新人研修会や取引先への挨拶など、様々なシーンで自己紹介が必要ですが、今回は定番の3つのシーンの文例をご紹介します。
自己紹介での話の要素はシチュエーションによって多少異なるので、その場にあった自己紹介を行う必要があります!
1-1.入社式
入社式には社長をはじめ、会社の上層部の人々が揃っていることが多く、会社の雰囲気にもよりますが、くだけた表現は避け、簡潔な挨拶が基本です。
入社式の挨拶は、関わりのない部署の人にもアピールすることができます。
印象に残れば、何かの機会で一緒に仕事をする際にもやりやすくなるでしょう。
厳粛な場なので、礼儀正しく言葉遣いにも注意を払います。
入社式の挨拶は、とても重要です。
言葉に詰まって「あの新入社員、大丈夫かな?」と思われてしまうと、仕事を任せてもらえなかったり、人間関係に支障が出る恐れがあります。
1-2.配属先
入社後、最初の部署に配属された時に、挨拶・自己紹介の機会があります。
多くの場合、朝礼の際に前に出て挨拶を促され、自己紹介をすることになります。
配属先での挨拶は、一緒に仕事をする同僚や仕事を教えて頂く先輩や上司へ向けた挨拶です。
これまでの社会経験や今後の抱負など自分の事を知ってもらえるように、しっかりと伝えましょう。
好印象を持ってもらえるように話す内容だけでなく、聞き取りやすさ、声のトーンなど「話し方」に注意しましょう。
1-3.歓迎会
「歓迎会を開いてもらったことへの感謝」、温かく歓迎してくれることへの感謝は必ず伝えましょう。
「今日は、このような会を開いていただき、有難うございます!」と最初にお礼から話始めるとスムーズです。
嬉しい気持ちが伝わると、先輩から好印象を持ってもらえることでしょう。
入社式や配属先での挨拶よりもカジュアルな雰囲気です。
学生時代の話や趣味などを「ユーモア」を交えて明るい雰囲気で伝えると良いでしょう。
調子に乗りすぎて、自慢話にならないよう気を付けましょう。
また無礼講と言われ場合も、新入社員の立場を忘れず礼儀正しく行動しましょう。
2.新入社員の自己紹介での注意点
- ネガティブな発言はNG
- 長々と話さない(目安1分)
- 身だしなみや姿勢
- 目線・活舌・声量・笑顔
2-1.ネガティブな発言はNG
趣味や特技、学生生活の話などを自己PRに入れる際には、ネガティブな発言にならないよう気をつけましょう。
自虐ネタは暗い印象を与える可能性があるので、控えましょう。
ユーモアを交えたネガティブな表現の自己PRは、印象が残りやすく名前を覚えてもらえるかもしれません。
人前で話しなれている方には良い方法ですが、難しいので自己PRに慣れていない方は避けた方が無難です。
2-2.長々と話さない(目安1分)
新入社員の一言で、ダラダラと話を長引かせるのはやめましょう。
まとまりのない自己紹介は、仕事ができない印象を与えるかもしれません。
自己紹介の基本構成に基づいて、約1分で簡潔な自己紹介ができるよう、準備します。
短い時間で好印象を残せるよう話し方にも工夫しましょう。
2-3.身だしなみや姿勢
身だしなみや態度には十分気をつけましょう。
スーツや襟がヨレヨレ、靴が汚れているなどはマイナスです。
姿勢を正して、爽やかな見た目を心掛けます。
2-4.目線・活舌・声量・笑顔
自己紹介をする際は、はっきりとみんなに聞こえる声で、一人一人に視線を合わせながら、自己PRします。
緊張のあまり、声が小さくなってしまうこともあるかもしれません。
どんなに良い内容の挨拶をしたとしても、聞こえなければほとんど意味がありません。
いつもより大きな声で、滑舌も意識してはっきりと話します。
また、緊張すると早口になりやすいため、話すスピードもゆっくり話すとよいでしょう。
そして話始めと終わりの礼の後には、素敵な笑顔を向けましょう。
少しぐらい言葉に詰まったり、自己紹介で上手く話せなくても、笑顔で挽回できます。
はじめの挨拶と締めの挨拶では、語先後礼(言葉が先、そのあとにお辞儀)を心がけましょう。
1つずつ動作を行うとメリハリがあり、爽やかな印象を与えます。
自己紹介は、職場の上司や同僚に自分自身を知ってもらうための最初のアピールです。
出身地や珍しい特技を話して、親近感を持ってもらえるように工夫しましょう。
気持ちの良い自己紹介ができると、社内でのコミュニケーションがとりやすくなると期待できます。
3.新入社員の挨拶シーン別のテンプレート
「自己紹介が苦手!ひな形が欲しい!」とお悩みの方はいらっしゃいませんか?
人前で話すことが好きな方も、「○○さん、一言挨拶お願いします」と突然自己紹介を求められると戸惑ってしまうのではないでしょうか。
「何を話そうかな」と悩みながら、話始めるとまとまりがなくなり失敗してしまう恐れがあります。
そこで、今回は、新入社員の挨拶シーン別のテンプレートをご用意しました!
「新社会人生活を、好印象でスタートしたい!」というかたは、ぜひご参照ください。
まずは、自己紹介の要素を確認しましょう。
下記の①から⑤の流れで自己紹介を組み立てるとスムーズに話せます。
挨拶 → 自己紹介 → 感謝の気持ち → 今後の抱負 → 締め
自己紹介の基本構成は、以下のとおりです。
- 挨拶:はじめまして、お疲れ様です。
- 自己紹介:名前や出身地、出身校、配属先、前職の経験
- 入社に対する気持ち:感謝の気持ち
- 今後の抱負:目標や意気込み
- 結びの言葉:指導をお願いし、支援をお願いする言葉
この5つの要素を取り入れた自己紹介の基本的な例文をご紹介します。
自己紹介1 – 入社式での挨拶①
本日からお世話になります○○ 〇〇(フルネーム)です。
○○(会社名)で新社会人生活をスタートできることに、大変な喜びを感じています。
大学時代に取得した〇〇の資格を活かし、少しでも会社に貢献できればと思っております。
まだまだ至らない点もあるかもしれませんが、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。
これから〇〇(社名)でお仕事をさせていただきます。
以前から〇〇(会社の事業分野)に大変興味がありました。
また、〇〇が印象的で、ぜひ〇〇(社名)のみなさんと働きたいと思っておりました。
希望が叶い、感謝の気持ちでいっぱいです。
経験が浅く、ご迷惑をおかけすると思いますが、ぜひご指導・ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。
自己紹介2 – 入社式での挨拶②
これから〇〇(配属先)でお仕事させていただきます。
前職では〇〇を担当していましたが、〇〇(会社の事業分野)には、以前から非常に興味を持っていました。
このたび、〇〇(社名)のみなさまと一緒にお仕事ができることを大変嬉しく思っています。
社会人としての経験はまだまだ未熟ですが、1日でも早くお力になれるよう、日々精進致します。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
自己紹介3 – 配属先での挨拶
ただいまご紹介に預かりました、○○ 〇〇(フルネーム)です。
皆さまに温かくお迎えいただきまして、大変感謝しております。
一日も早く、お力添えができるように、精いっぱい頑張ります。
まだまだ未熟で、ご迷惑をかけることもあるかもしれませんが、よろしくお願いします。
私はサッカーで知られている静岡県の出身です。
趣味はカフェ巡りです。
特に紅茶にはこだわりがあります。
オススメのお店があったらぜひ教えてください。
1日も早く仕事を覚えて皆様のお役に立てるように努力してまいります。
よろしくお願いいたします。
自己紹介4 – 歓迎会での挨拶
○○出身の○○ 〇〇(フルネーム)と申します。趣味は柔道で、高校卒業まで柔道部に所属していました。
お気軽に話しかけてもらえるとうれしいです。
一日も早く業務内容を覚えて、会社に貢献できるように努力致します。
何卒よろしくお願い致します。
今日から皆様とお仕事をさせて頂くことになりました〇〇 〇〇(氏名:フルネーム)です。
趣味は海外旅行です。学生時代にはバックパッカーで10か国以上をまわり、その土地での文化や食事を楽しみました。
旅行が好きな方は、ぜひおすすめの旅行先を教えてください。
お仕事でもプライベートでも、よろしくお願いいたします。
最後に新入社員が行う挨拶の一言例文を簡潔にまとめます。
- 枕詞の挨拶
最初に「お疲れ様です」「これから大変お世話になります」などを言う - 自己紹介
自分の名前・出身地・配属先など、何者なのか伝える - 感謝や喜びの気持ち
歓迎してもらえることへの感謝や入社できる喜びを述べる - 今後の抱負
入社後、頑張りたいことや目標を伝えて、前向きな姿勢を見せる - 締めの言葉
「よろしくお願いします」で締め
まとめ
新入社員に求められることは、「やる気」・「謙虚さ」・「礼儀正しさ」・「柔軟性」などです。
明るく積極性があるところを、ユーモアを交えてアピールしましょう。
自己紹介をする際は、今回ご紹介した基本の形、「挨拶→自己紹介→感謝の気持ち→今後の抱負→締め」を意識して自分の言葉で基本の自己PRを作りましょう。
構成を意識して、その場にあった自己紹介ができるようにしておくと安心です。
その際に、今回の自己紹介テンプレートを参考にして頂けると幸いです。