ビジネスマナーとは「社会人に必要とされる礼儀」「相手への思いやり」です。
礼儀の「礼」は、マナー、「儀」は、型という意味があります。
つまり、ビジネスマナーには、決まった型があり、それに従ったルールを守ると社会人としての印象が良くなります。
職場や、就職試験の面接で、ビジネスマナーが身についている人と、そうでない人では上司や面接官の評価に差が出ます。
今回は、相手に大きな印象を与える「挨拶・姿勢」についてのポイントを執筆します。
ビジネスマナーが問われるシーン
基礎的ビジネスマナー欠如すると、仕事の実務で十分な能力を発揮することができない場合があります。
例えば、
- 正しい敬語を使わない
- 気持ちの良い挨拶ができない
- だらしない態度をとってしまう
このような場合は、相手に不快感を与え、円滑にコミュニケーションをとることができません。
「相手に失礼な言動を取らない」ことが、何より重要です。
社内(職場)の場合、ホウ・レン・ソウ(報告・連絡・相談)での言動に気を配りましょう。
社外(商談など)の場合、
- あいさつ
- 身だしなみ
- 敬語
- 電話等通信のマナー(電話、メール)
- 来客
- 訪問時のマナー(名刺交換・お茶出し・席次)
など、様々なシーンでビジネスマナーが問われます。
就職試験、面接の場合は、
- あいさつ
- 身だしなみ
- 敬語
面接のアポイントを取る際などは
- 電話等通信のマナー(電話、メール)
も知っておく必要があります。
作法を全て、全て完璧にできなくても良いのですが、印象が大きい「挨拶」と「姿勢」はどのようなシーンでも共通なので基本を身に着けましょう!
ビジネスマナーの向上により、働きやすい職場へ!
自分が社会人としての基礎力、ビジネスマナーを習得する、また研修などにより会社全体でビジネスマナー向上に取り組めば、より職務効率が上がります。
第一印象は見た目が〇〇%!?
さて、あなたは、「メラビアンの法則」という言葉をご存じでしょうか?
聞き手が受け取る情報が矛盾する時、聞き手は以下の割合で印象を受けると言われています。
- 視覚情報: 表情・視線・姿勢 55%
- 聴覚情報: 声の大きさ・トーン 38%
- 言語情報: 話の内容 7%
見た目の印象を優先しやすいということですね。
メラビアンの法則は、単純に第一印象は見た目で決まると言っているわけではありません。
視覚情報、聴覚情報、言語情報、それぞれの印象が異なる場合の優先順位を表しています。
例えば、就職試験の面接で話すエピソードは素晴らしい内容(言語情報)でも、声が小さすぎて聞こえない場合(聴覚情報)、聴覚情報のネガティブな印象が残りやすいのです。
又、早口でよく聞き取れない場合(聴覚情報)でも、輝く目、明るい笑顔(視覚情報)で話す場合、視覚情報のポジティブな印象が残りやすいのです。
商談や接客、面接では、何を話したらよいかと話す内容を熟考しますが、目から入る笑顔、姿勢、歩き方や耳から入る声の大きさやはやさに気をつけましょう!
挨拶の基本姿勢
- 背筋を伸ばし、肩甲骨を引寄せ胸を開く
- 肩の左右位置真っすぐ、肩の力を抜く
- 両腕は自然に脇に置き、指先を揃えて伸ばす (女性は前で重ねる)
- 膝を伸ばし、かかとをつけ、真っすぐ立つ
- 上から吊り下げられているように立ち、あごは引く
- 目線真っすぐ相手を見る
- 笑顔(口角を上げる・下の歯も見せる)
基本の起立の姿勢を、全身を映す鏡でチェックしましょう。
自分が歩いている姿を、自撮りしたり、友人や家族に見てもらって感想を聞くことをお勧めします。
私が、就職試験の為の模擬面接官として、求職者にアドバイスする際、姿勢に注意をすることが多いです。
背筋を伸ばし、身体が傾かず、相手の目を見て話す姿は、相手に気持ちのよい印象を与えます。
ところが、真っすぐ立てておらず、どこかが傾いている人が多いのです。
両肩が水平でない、片足に重心をかける癖があるなど。
また、歩き出すと前のめりになったり、肩が傾く人もいます。
自分では、気付きにくい癖なので、周りの人に見てもらうのが良いでしょう。
毎日の基本挨拶
- 出社時:おはようございます!
- 入退室 :失礼します!失礼しました!
- 外出時 :〇〇へ行って参ります!
- 帰社時:ただいま戻りました!
- 電話:いつもお世話になっております!
- 退社時:お先に失礼します!
- お礼:有難うございます!
- お詫び:申し訳ありません!
「挨拶は、積極的に自分から!」
上司に対しても、部下や同僚に対しても、積極的に挨拶します。
たとえ、挨拶を返してくれない上司が相手でも、毎日笑顔で挨拶します。
気持ちの良い挨拶ができる人は、ポジティブな印象を与えることができます。
毎日の挨拶は、正しい基本姿勢、適したお辞儀、明るい笑顔のセットで行います。
相手に聞こえなければ意味がないので、聞き取れるしっかりした声で、気持ちの良い挨拶を心がけましょう。
クッション言葉を使おう
相手に依頼する場合、お詫びする場合など、クッション言葉を使うと言い方が柔らかくなり、丁寧で上品な印象になります。
電話やメールでのやりとりもクッション言葉を上手に使うことで、言いたいことに思いやりを加えた印象を与えます。
クレーム対応のシーンでもクッション言葉を使うと、相手の感情を少し冷静にさせる効果があります。
- 恐れ入りますが、少々お待ちください
- ご面倒ですが、お願いできますか
- お手数ですが、~して頂けますでしょうか
- 失礼ですが、どちらの会社の〇〇様でしょうか 等
まとめ
正しい姿勢や挨拶は、入社後のビジネスの場に限らず、普段から意識することをお勧めします。
自然な起立の姿勢、歩き方、明るい笑顔の挨拶ができれば、就職活動の面接で、面接官の印象が良くなります。
また、自分が発した挨拶は、自分の耳にも入り、笑顔や明るい声を出すことによる顔の運動により、自分自身をポジティブにさせることもできます。
細かいビジネスマナーを学ぶ前に、まずは姿勢・挨拶・笑顔の練習をして、印象UPを目指しましょう。就職試験に関するお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。